ひばくしゃ


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この物語はフィクションです。


「ただ今クラス2の臨界現象が確認されました。直ちに最寄りの放射線シェルターへ避難して下さい。繰り返します。ただ今クラス2の臨界現象が確認されました。直ちに最寄りの放射線シェルターへ避難して下さい」

警報は清水町の空気を響き渡ると同時に、数々の施設や住宅にも流れた。電子技術開発会社に勤める野中潤とその家族が住む家もその一つであった。

日曜日だったが、天気が悪く、潤は地下室にある個人用のコンピュータで適当にプログラムを作っていた。もっとも、前世紀末に爆発的に普及した「パソコン」は、今世紀に入ると段々と人気を失っていった。人々は、何でも出来るものの動作が不安定で、使い勝手も悪いパソコンを捨て、機能の範囲が狭くてもきちんと動く専用電子機器に切り替えていったのである。もちろん、専門家や単に興味のある人は今も多用コンピュータを使ってはいるが、一般人が気軽にソフトウェアをインストールしたりする時代はもはや過ぎたのだ。潤の息子、正男もコンピュータを理解しようともしない。

警報が鳴り終わってすぐ、上階へと繋がる階段の上に正男が現れた。イヤホーンを巻いた音楽再生機を手に握って、うんざりした顔つきで独り言を言っていた。後をついてきた妹の理恵子は階段の上で振り返り、地下室への扉をしっかりと閉めて鍵をかけた。地下室の壁に鉛が入っていて、シェルターとしても利用できるのだった。

「ったく、今月で三回目だぜ。しかもクラス2で……まったく」地下室に入った正男の独り言が潤に聞こえてきた。

正男の言った通り、清水町の外れにある核燃料処理施設は今月に入ってから臨界事件を三回も起こしている。前からも、安全性が考慮されていないか、作業員がドジなだけか、月に一回ぐらい事件を起こしても不思議ではないが、今までは核燃料法に違反したことはないし、クラス2ほどの大事件を起こすのも初めてだ。これでは、少なくとも文部科学省の調査を受けざるを得ないだろう。

大事件といっても、何よりも不便だ。シェルターに避難さえすれば被曝の恐れはないし、住宅や店はもちろん、道路脇や公園の中にもシェルターが設けてある。ただ、臨界現象がすぐ抑えられても、安全が確認され避難指示が解除されるまでにはかなりの時間がかかり、場合によっては一日もシェルターで過ごさなければならない。また、人間が避難すれば安全だが、残された食べ物や電子機器は必ずしもそうではない。最近の冷蔵庫は放射線防止性の高い材料から作られており、電子機器のメモリ等は前から放射線に対して耐久性を持っているが、クラス2ほどの強力な放射線を浴びると電子機器の誤作動やデータの消失が多くなるし、クラス2以上の臨界事件が起きた場合にシェルター外の生の飲食物を捨てるように環境庁に注意されている。

もちろん、これらの問題に対して様々な解決策や防止策はある。被曝チェックが健康診断の標準項目となっている上、多くのコンビニなどでは放射線吸収度を大まかに計ってくれる放射計も設置されており、臨界事件の後で利用者の行列で店内が込むことも多い。そして万一被曝した場合でも、DNAの壊れた細胞を殺して正常な細胞を分裂させる治療法も十年ほど前に開発されたお陰で、今回のようなクラス2事件でも死者が殆ど出なくなり、負傷者も昔と比べ少なくなってきた。電子機器の方は、人気を集め始めたころからも殆どのものがしっかりした自己診断機能を備えていて、放射線を含むあらゆる原因で処理が乱れた場合に一切の動作を停止するようになっている。万一の場合でも、放射線に影響されない光学保存機でバックアップを取っておけば情報の損失を抑えることもできる。

しかし、こういった予防策を取っても問題が起こらないわけでもなく、潤のコンピュータが家のシェルターに置いてあるのもそのためだ。特に最近事件が多く、せっかく手がけていたソフトを放射線によって消されるのは避けたい。

妻の愛美と結婚した頃、この周辺は割と綺麗で住み心地も良さそうだったし、しばらく探すと彼らの理想に近い家も見つかった。もちろん、今の核燃料処理施設は当時無かったが、家の地下室がシェルターになっていることも安心感を与えた。子供を作って育てていき、幸せな生活を送っていたが、長男の正男が十二歳の八年前、処理施設の建設が町民の抵抗にもかかわらず許可されてしまったのだ。潤と愛美は一時、引っ越すことも考えたが、子供を転校させたら教育に悪影響を及ぼすのではとの心配もあったし、核燃料関連の施設ができたからといって事故が必ずしも起こるわけでもないと思った。そして何より、長い間住んできた家と仲よくなった近所の人々から離れたくなかったので、そのまま清水町で暮らし続けることにした。

最初の二年間は施設が正常に動いて、臨界現象がたまに発生しても、せいぜいクラス4のもので施設外に放射線が出ない程度なので、生活への影響はなかった。ところが、時間が経つにつれて事件の頻度が徐々に上がっていったのだ。三年前に初めてクラス3の事件を起こし猛反発を呼んだが、会社側はただ「生産性及び競争力を高めていく上での不可避な事故」と弁明したのみだった。政府も上手く説得したようで、文部科学省の検査も受けずに済んでしまった。それ以降、クラス3の事件も段々と多くなり、最近ではだいたい月に一回ぐらい起きている。住民は度々政府に施設の検査を請求し、ついに実現した検査の結果、事件の頻度がある程度下がった。だが、その効果も一時的なものに過ぎなかった。野中家の家は正式にはクラス3のシェルター避難範囲に入っていないが、念のためシェルターを利用することにしていたので生活が多少乱れてきた。そしてついに、今日のクラス2事件が起きてしまったのだ。

本来ならこのような事件が起きるはずはない、と潤は事件がある度に思った。彼が子供だったころ、現在の核燃料利用促進管理法はまだ素案の段階で、国民から反対の声が圧倒的に多く、今にも廃案になりそうな状態にあった。しかし世界貿易機構での訴訟に負けた日本は外国の核燃料取り扱い企業を受け入れざるを得なくなり、その企業と規定の緩やかな外国政府からの圧力についに屈してしまった。いつの間にか法案が可決され、ある程度の「事故」が認められるようになってしまったのだ。法案を成立に導いた当時の与党が次の選挙で散々な結果を迎えたが、その後の国会でも法律を取り消すことができなかった。人々は結局抵抗を諦め、外国に見習ってシェルターの建設などで放射線による被害を防ぐことにした。

海外の会社が日本に入ってきても、事前の悲観的な予想ほど事件が多くなく、起きた場合でも早急に連絡することが義務づけられていたので被害も殆ど無かった。それでも、「ひばくしゃ」という言葉が昔の第二次世界大戦以来、日常に聞こえるようになったことが多くの批判を招いた。潤にも被曝した知り合いがおり、肉体的な症状が疲れや吐き気といった程度にとどまっても、精神的なダメージが相当大きかったらしい。

買い物にいっている妻と次女の智子さとこのことも気になる。行く予定だった商店街は、鉄道の駅構内で比較的安全ではあるが、距離的には家より核燃料施設に近い。万が一クラス2ほどの強い放射線にさされたら……。

「ちょっと母さんに電話してみる」理恵子も同様に考えていたようで、ポケットから携帯電話を取り出して母の電話を呼び出した。

「ただ今、電源が入っていないか、電波の状況が悪いため、指定された端末に接続できません」通話不能の案内が流れると、理恵子はため息をついて電話を切った。

「放射線のせいだろう。でなきゃみんなも電話してるだろうし」正男は音楽再生機を近くの棚に置き、椅子に座ってテレビをつけてみた。昔と違ってテレビの放送は有線なので、今のような状態でも観られるのである。

「……ついては、情報が入り次第お伝え致します。ただ文部科学省核燃料課によりますと、初期の観測値から極めて重大な事件と推測される、とのことです。

「繰り返しお伝えします。午後一時十四分頃、清水町のニュー・エネルギー株式会社の核燃料処理施設でクラス2の臨界現象が確認されました。施設から半径十キロメートル以内の方は最寄りの地下シェルターへ、また、半径百キロメートル以内の方は屋内へ避難して下さい」

画面に地図が表れ、その上に赤と黄色に塗り潰された円が重なって表示された。

「こりゃやばいな」コンピュータの画面からテレビに注意を移した潤は思わず独り言を漏らした。避難範囲はもちろん数値としては知っているが、こうして地図に載せてみれば屋内避難範囲が東京の中心にまで侵入する。進展してきた通信網のおかげで東京にいなくても仕事ができるようになり、人口密度は昔に比べていくらか下がったけれど、今でも日本の十五人に一人は都内に住んでいる。平日なら多くの人は職場や学校にいるが、週末の今日は出かける人が多く、今は大変なことになっているだろう。

「ただ今JR関東から情報が入りました。それによりますと、シェルター避難区域内ではすべての運転を取り止め、区域内の電車を地下駅もしくは車庫に停車させています。なお、屋内避難区域内では、可能な限り運行を続ける予定ですが、屋内または地下ホームのある駅にのみ停車することにしています。特に、山手線は地下線のみの運転となります。運転見合わせ区間は御覧の通りです」画面に路線名や駅名がずらりと並んだ。当然、清水町を走る路線が全線運転見合わせだった。

「じゃあ、母さんたちはすぐ帰れないね」理恵子はまたため息を吐いた。潤は無言でいたが、正男は首を振った。

「そりゃ帰れるさ、タクシーに乗って。もちろん高いけど」

「え、走るの?」

「ああ。車もちゃんと鉛板が付いてるから安全らしい。まぁ、俺は乗らないけど、友達ん中で乗るやつもいる」

そこでニュースの続きが聞こえた。

「次は電話についてです。NTTドコモによりますと、施設付近での無線通信は放射線の影響で出来なくなっています。また、大型シェルター内との通信については、通信設備に異常はないものの、電波混雑のため電話が繋がりにくくなっているとのことです」

「そうだ、さっちゃんに電話してみる。さっちゃんのは性能がいいから」理恵子は再び携帯を取り出して操作した。そして今度はようやく呼び出し音が聞こえた。

「姉ちゃん?」雑音が酷くてはっきりとは聞こえなかったが、智子の声が答えた。

「あー、良かった、繋がって。今どこ?」

「中央駅のシェルター」

「母さんは?」

「いるよ。さっき電話かけてみたけど駄目だって。代わろっか?」

「うん」

「じゃあ、ちょっと待ってね」そして間もなく愛美の声が聞こえた。

「理恵ちゃん? 良かった。みんな大丈夫?」

「うん、みんな地下にいるよ。母さんは?」

「警報がなったのはちょうど電車に乗るところだったから今駅の地下にいるの。解放の目処はまだ立ってないんだって」

「そっか。……父さんに代わるね」理恵子は話したそうにしている潤に電話機を渡した。

「駅の地下にいるんだって」

潤は頷いて電話を受け取った。

「潤だ。二人とも無事だね?」

「うん、ちょっと混んでるけど。あなたは?」

「俺はコンピュータをやってたし、子供たちはすぐ下りてきたからこっちも大丈夫」

「やっぱりコンピュータね。まあ、とにかく無事で良かった」

「いつ帰れるか分かる?」

「分からないよ。丸一日っていう噂が飛んでるけど、正式には何も。……ちょっと待って、何か言ってるみたい」愛美の声が消え、雑音だけ聞こえてきたが、間もなく正男が手招きで潤の目を引いた。テレビで新しい情報を発表しているのだった。

「……が入りましたのでお伝えします。ニュー・エネルギー社は先程、緊急事態発生報告を文部科学省に提出しました。報告によりますと、事件発生直後に施設のすべての機能は自動停止し、防御ドアが閉まったため、放射線漏れは既にクラス3程度に低下しています。これを受けて核燃料課は検査隊を直ちに現場へ派遣することにし、最短では二時間後にクラス2警報を解除できるのではないかとしています」

潤は思わず呑んでいた息を吐いた。安全装置が作動したお陰で、放射線の強さを確認さえすれば避難指示を解除できるはずだ。

「もしもし?」愛美の声が電話機から響き、潤は再び電話を耳に当てた。

「ああ、今聞いた。二時間ぐらいだって」

「そうそう。じゃあ、もう少しここで我慢するね」

「うん、気を付けて。解放されたらまた電話してくれ」

「うん、そうする。それじゃ」そして通話が切れた。

それからの二時間は、三人がそれぞれ時間をつぶした。正男は椅子に座り込んで音楽を聞き、理恵子はテレビの番組索引を呼び出して面白い番組を探し、潤はコンピュータでの作業を続けた。時にテレビ画面の端に流れている臨界事件の情報で新しいものが入り、その度に理恵子は二人の注目を引きテレビをニュースのチャンネルに戻した。

「ニュー・エネルギーは先程、施設と作業員の状況を大体把握し、文部科学省に報告しました。報告によりますと、臨界現象を抑えることに成功し、発生地点の周辺を除き施設内の放射線の強さは十分の一以下まで下がっています。このため、施設からの放射線漏れが現在、クラス4の臨界現象に相当するものとしています。なお、施設に配属されている従業員七十人のうち五十二人の安全が確認されており、残り十八人の安全確認を急いでいるとのことです。これを受けて、文部科学省核燃料課はニュー・エネルギーの早急な対応を評価する一方、安全が確認され警報が解除されるまで外に出ないよう、避難範囲内の住民に呼び掛けています」

「施設から約五キロメートル離れた公園で、六十代と見られる男性が倒れているのが先程見つかりました。男性は現在病院に運ばれていますが、無意識の重体ということです。男性の身元と倒れた原因の確認を急いでいます」

「今月だけで三回目となる今回の臨界事件について、文部科学省は、施設の運用に問題があるのではないかとの疑問を示しており、核燃料法違反の疑いもあるとみて立入検査する方針を固めました。これに対してニュー・エネルギーは、避難指示が解除され次第作業員から事情を聞き、速やかに事故調査を独自に行う方針を同省に伝えています。立入検査は明日の午前から実施される予定です」

「先程清水町の公園で見つかった男性は、病院に運ばれ手当てを受けていましたが、内出血で間もなく死亡しました。死亡したのは、清水町の八木明さん、六十七歳。臨界事件発生直後、ヘリコプターに乗っていた文部科学省核燃料課の検査員は施設から約五キロメートル離れた公園を通過したところ、八木さんが倒れているのを見つけました。通報を受けて駆けつけた特別救急隊員が八木さんを病院に運びましたが、八木さんは意識が戻らないまま死亡しました。正確な死因はまだ分かっていませんが、放射線の影響を受けた可能性が高いとみています。これを受けてニュー・エネルギーは、八木さんの冥福を祈るとともに、今回の事件が原因だったとすれば、遺族にお詫びしたいと話しています」

このような情報を聞いても話の種にはならなかったのだ。このような大事件を実際に体験するのが初めてであっても、同様なニュースは毎日といっていいほど頻繁に流れており、日常茶飯事とまで化してしまっている。三人は一人一人時間をつぶし解放の発表を待ち続けた。

「文部科学省核燃料課は午後三時五十分頃、清水町の臨界現象警報をクラス4に変更しました。このため、ニュー・エネルギーの核燃料処理施設より一キロメートル以上離れた地域では避難指示が解除され、半径一キロメートル以内でもシェルター避難指示が屋内避難指示に変更されることになりました。同省は、事件が起きたこと自体を大きな課題としながらも、ニュー・エネルギーの速やかな対処を高く評価しています」

案内が終わると同時に理恵子の携帯電話が鳴った。携帯の画面に智子の名前が表示されていた。

「もしもし、さっちゃん?」

「ううん、お母さんなの。お父さんに代わってくれない?」智子ではなく愛美の声が聞こえた。

「うん、ちょっと待って」理恵子は電話を潤に手渡した。

「母さんから」

潤は電話を受け取るとすぐ話し出した。

「ニュースは今聞いたけど、二人はすぐ帰れるね?」

「うん、電車が動いたらね。十分ほどかかるって言ってるみたいだから、三十分ぐらいで帰れると思う」

「良かった。じゃあ、待ってるよ」

「うん、それじゃ」通話が切れると、潤は椅子を立ち電話を理恵子に返した。

「三十分で帰れるって。俺たちは後片付けに取り掛かろう」

正男と理恵子は共に安心と面倒を混ぜたため息をついた。母と妹がすぐ帰れるのは嬉しいが、臨界現象警報が解除された今、冷蔵庫内の被曝度、電子機器の動作状況などを確認しなければならないのだ。確認といっても、さほど手間がかかるわけでもないが、電子機器のデータを復元する必要が出てくるかもしれないし、冷蔵庫に入れてある食品が被曝していれば、捨てて買い換えなければならない。

幸いなことに、冷蔵庫の中は無事だったが、電子機器の幾つかは機能停止していた。そして居間にある大型テレビをつけてみると設定が消去されていることが分かり、再設定を行うのに二十分近くかかった。設定は簡単なものなので、バックアップを取ろうとは思わなかったのだ。

三人が確認を済ませて、再びテレビを観ながら居間でくつろいだ。しばらくすると正面の扉が開けられる音がして、三人が立つと同時に愛美の声が聞こえた。

「ただ今」

潤が廊下に出てみると、愛美と智子は買い物袋を持って玄関に立っていた。二人は靴を脱ぎ、廊下に上がった。

「お帰り」潤は挨拶を返した。

「疲れちゃった」愛美は袋を置いて壁にもたれた。「公衆シェルターでは二時間でも長いわ」

「とにかく帰って良かった」潤は袋を持ち上げようと思って手を伸ばしたが、愛美は急にあくびをして目をこすった。

「ちょっと休んでくる」

「大丈夫か?」

「うん、疲れただけ」

「そうか、そうだろうね。じゃあ、後で話を聞こう」

 

その夜、夕食を食べながら五人はその日の出来事を話した。テレビはついていたが、誰も聞いていなかった。

「清水町の臨界事件で、安全が確認されないまま作業員が放射線防止ドアを開けたことが関係者の話で分かりました。話によりますと、クラス2警報が解除された後でも施設内の放射線が強いままで、第二制御室にいた作業員がパニックを起こし、許可を得ないままドアを開けて外に脱出したとのことです。別の作業員がすぐに異常に気付いてドアを閉めましたが、この一時開放により、放射線漏れの量は以前考えられていた程度より多いとのことです。これを受けて文部科学省は、ニュー・エネルギーに作業員の処分や再発防止策の実施を強く求める一方、臨界現象警報範囲内の住民に、吐き気や疲れなど原因の判らない症状が発生した場合、速やかに健康診断を受けるよう呼び掛けています」


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